突然の体調不良 秋刀魚アレルギー!?
秋の味覚
暑かった夏も落ち着き、ようやく少しずつ秋らしくなってきましたね。
ここ数年、不漁が続いていた魚たちも、今年は「過去最長7年9ヶ月続いた黒潮の大蛇行の終了」の影響か、久しぶりに大漁の魚も多いようです。
その中のひとつが「秋刀魚(さんま)」。
私も、秋の焼き秋刀魚が大好きです。柚子や大根おろしを添えて、脂ののった秋刀魚(さんま)を七輪で焼く──想像しただけで食欲がわきます。
母もよく「庭の隅で七輪を出して焼きたいなぁ」と言っていました。
突然の体調不良
そんなある秋の日。
いつものように秋刀魚を焼いて、美味しくいただいた夜のこと。
就寝後2時間ほど経った頃でしょうか。胸のあたりがムカムカと気持ち悪く、寝れば治るだろうと目を閉じたのですが、しばらくして激しい腹痛と吐き気に襲われました。
その後も、腹痛、下痢、吐き気…と、なかなか辛い夜に。
「何かのウイルスかな?」「食中毒?」と不安になりながらも、同じものを食べた家族はケロリ。
夜が明ける頃には症状も落ち着き、「まぁ治ったならいいか」と思ってそのままにしてしまいました。
繰り返される“謎の不調”
それから数ヶ月後、また同じような症状が。
2度、3度と繰り返し起こるようになり、さすがに「これは何かあるかも」と思い始めた頃、家族から言われた一言にハッとしました。
> 「前も秋刀魚(さんま)食べた時に、同じようになってなかった?」
そういえば──。
確かに秋刀魚(さんま)を食べた日の夜に体調を崩していました。
「まさか秋刀魚であたるなんてある?」と半信半疑でしたが、それ以来少し怖くなり、秋刀魚を避けるように。
とはいえ、お魚も秋刀魚も大好き。
「もしアレルギーだとしたら、一生食べられないの?」という気持ちもあり、しっかり火を通した加工品(秋刀魚フライや天ぷら)を試してみました。
……が、結果は同じ。
その夜、また激しい吐き気と腹痛、下痢の症状が出ました。
秋刀魚アレルギーってあるの?
「確定だな」と思いながらも、信じがたい気持ちで調べてみると──ありました。
秋刀魚アレルギーというものが、少数ながら報告されていました。
考えられる原因はいくつか
魚を食べた後の体調不良には、いくつかの可能性があるようです。
魚のタンパク質に対して体が過剰反応を起こすタイプ。
(私は他の魚では平気なので、これはなさそうです)
魚の中に含まれる「ヒスチジン」という成分が、ヒスタミン産生菌によって変化し、ヒスタミンが高濃度に蓄積されることで発症。
調理や加熱では除去できないため、一度生成されると防ぐことができない。
魚に寄生する「アニサキス」という虫が原因。
加熱・冷凍で死滅しますが、死んだ後もアレルゲンは残るため、アレルギー症状を引き起こすことがあるそうです。
私の場合は…
サバや他の魚では平気なので、魚全般のアレルギーではなさそう。
アニサキスならもっと激しい痛みがある?加熱済みのフライでも症状が出たので、アニサキスも考えにくい。
残るは「ヒスタミン中毒」か、「秋刀魚特有のアレルギー」か。
どうやら、私の体は秋刀魚に反応してしまうようです。
今は秋刀魚を我慢しています
正直、認めたくありませんでした。
あんなに美味しい秋刀魚を、もう食べられないなんて…。
でも、あの苦しさを思い出すと、やっぱり避けざるを得ません。
とはいえ、家族まで我慢させるのは悲しいので、私は食べませんが、秋のご馳走「秋刀魚の塩焼き」は今も食卓に上ります。
香ばしい香りに秋を感じながら、「あぁ、今年もこの季節が来たなぁ」と思うのです。
【まとめ】
・秋刀魚でもアレルギーやヒスタミン中毒が起こることがある
・加熱しても防げない場合もある
・体調に異変を感じたら、医師に相談を!「秋の味覚」も自分の体と相談しながら楽しみましょう!
alma