圧巻の小説!熊谷達也の森シリーズ【邂逅の森】

つれづれ

今年は熊に関するニュースが連日のように報じられていますね。
人的被害が増え、特に東北での出没が問題となっています。
人と熊がどのように共存していくべきか、改めて考えさせられる日々です。

こうした報道を見ていて、ふと昔読んだ本を思い出しました。
熊谷達也さんの長編小説『邂逅(かいこう)の森』です。

 

『邂逅の森』という作品

『邂逅の森』は熊谷達也さんによる長編小説。森シリーズ3部作の一つです。

2002年〜2003年に『別册文藝春秋』で連載され、2004年に単行本化。
第17回山本周五郎賞と第131回直木賞をダブル受賞した名作です。

 

私とこの本との出会い

私がこの本を読んだのは、およそ30年前のこと。
「読みやすくて面白いよ」と勧められて手に取ったのがきっかけでした。

軽い気持ちで読み始めたものの…気づけば止まらない!
物語に一気に引き込まれ、夢中でページをめくったことを今でも鮮明に覚えています。

 

物語が描く世界

猟を生業とする人々の知恵と誇り。

マタギの世界

東北を襲った昭和初期の凶作と恐慌。

昭和初期の東北の現実

厳しい自然への畏敬の念、
神々しいほどの存在感を放つ熊、
その命と向き合うマタギ(人間)。

 山と人、熊と人の対峙

命と命がぶつかり合う、圧巻のテーマが描かれています。

 

読み終えた後に残るもの

私がこの小説を読んだのはもう20年以上も前の事になり、

正直細かい部分は忘れてしまっています。

しかし、「とにかく面白かった」「圧巻だった」
その印象だけは強烈に残っています。

そして、人に紹介すると誰もが夢中に。
「仕事中も続きが気になって早く帰って読みたい」
そんな感想をたくさんもらいました。

 

今、熊ニュースから再び思い出して

今年の熊問題の報道に触れるたび、
この本のことを思い出します。

厳しい自然と人、その厳しい自然の中で生きる熊と人、

決して単純で簡単な問題ではない事を思い知らせてくれるようです。

他の方々の感想を読みながら、あらすじも蘇ってきて、
「また読み返したい」と自然と思えてくる一冊です。

 

 

森シリーズの完結編『相剋の森』

alma