マンション購入の前に知っておきたい!築年数でこんなに違う中古マンションの年代別「断熱性能」の真実

暮らし

首都圏の新築マンションの平均価格が1億円を超えたということは、もう知れた話ですよね・・・。

最近は、首都圏だけでなく大阪や地方都市においても人気エリアの日本のマンション価格は右肩上がりで上昇傾向にあるようです。

マンションの価格上昇の理由として、「建築コストの上昇」は大きな要因となっています。

そんな中、少しでも購入価格を抑えたい、と中古物件を探す人が増えています。

その事で中古物件価格も上昇傾向にあります。

 

この記事では、中古物件購入の際に押さえておきたい中古マンションの年代別(築年数)によっての断熱性能の違いを解説します。



2025年から省エネ基準への適合が義務化されました(断熱等級4/賃貸住宅も含む)

2025年4月1日から原則すべての住宅や非住宅の省エネ基準への適合が義務化されました。

これまでは個人の住宅など適用外の建築物もありましたが、2025年4月以降は用途や規模に関係なくすべての新築建築物に適合義務が課せられています。(賃貸住宅も例外ではありません。)

要は、2025年4月以降に新築されたマンションには一定の断熱性能がある、ということです。

言い換えれば、それ以前に建てられた中古のマンションには断熱がされていない、もしくは築年代により断熱性能に違いがある、と言う事です。

 

”断熱性能が高い” と、なぜいいのでしょうか?

”断熱性能が高い”の意味するところは、住戸内の温熱環境を高めることができる為、健康面や精神面にメリットが多くなります。

また、住戸内の温度差を少なくすることができるため光熱費の削減にも繋がります。

中古マンションの購入、または中古を購入してリフォームして暮らす事、を考えている場合などは、現状の断熱性能の確認は、これからの暮らしを考える上でとても重要なポイントになってきます。

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マンションの断熱性能は、建てられた年代によって異なる

マンションの断熱性能は、建てられた年代によって異なります。

その為、改修する場合の方法もそれに合わせて検討する必要があります。

1960~1970年代(築40年以上)

1960~1970年代(築40年以上)に建てられたマンションは、断熱がされていなかったり、躯体(コンクリート)が室内にそのまま見えている、もしくは、躯体の上にクロスだけを貼っている事が多いです。

壁表面が結露することもありますが、空気が動きやすいため、カビは生えにくかったりします。

また、北側のみが断熱されているケースも多く、

部分的に断熱がされているようなマンションでは、意外なところで結露が起こることもあります。

ー断熱仕様の特徴ー    ●無断熱が基本   ●北側のみ断熱されている場合も
ー起こりやすい不具合ー   ●冬の壁結露   ●寒さを感じやすい
ー断熱改修対策ー ●ウレタン系の吹き付け、またはボード系の断熱材で新たに断熱が必要
ーひと言アドバイスー                                                                       「寒さは我慢しない」特に50代〜からは、体力のある今のうちに住まいの底上げを検討しましょう。将来のヒートショック対策にも直結します。

 

1980年代(築30~45年程度)

1980年代(築3045年程度)のマンションは、下地の上に石膏ボード(厚さ1センチほどの断熱材と一体になったボード)が張られているだけの仕様が多く断熱性能は低いです。

石膏ボードやビニールクロスは水分を通さず空気が動かない為、最も結露やカビが出やすい構造です。

そのため、断熱改修をするには既存の断熱材や石膏ボードはすべて撤去してから、新しい断熱材を設置する必要があります。

ー断熱仕様の特徴ー    ●厚さ10mmのボード系断熱材
ー起こりやすい不具合ー   ●石膏ボードの継ぎ目に結露やカビが発生
ー断熱改修対策ー ●断熱材や石膏ボードを撤去後、新たな断熱材改修

ーひと言アドバイスー                                                                     

「一番要注意の年代」見えない部分に思わぬ劣化があることも 。中途半端な断熱が、かえってリスクになることもあります。部分改修ではなく、根本的な断熱見直しを考えることが必要な年代です。

 

1990年代〜(築30年〜)

1990年代以降(築30年〜)のマンションからは、コンクリート躯体に硬質ウレタンフォームという断熱材が吹き付けられています。

これは一般的な断熱工法ですが、この工法でも 熱損失が多くなる形状の建物であったり湿度が高いと、結露してカビが発生することもあります。

改修で断熱性能をあげるには、さらに上から硬質ウレタンフォームを吹き付けることで断熱性能を強化することができます。

ー断熱仕様の特徴ー    ●硬質ウレタンフォーム吹き付け
ー起こりやすい不具合ー   ●壁の結露はあまり心配ないが、ウレタン吹付を撤去は、硬質のため撤去が難しい。
ー断熱改修対策ー ●既存の断熱材の上から硬質ウレタンフォームを吹き付けることで断熱性能を強化

ーひと言アドバイスー                                                                      「一定の性能はあるが過信しない」 基本性能は高いが、1階や北側、湿気の多い部屋では追加対策が必要 。 

まとめ

2025年4月1日からは原則すべての住宅や非住宅省エネ基準への適合が義務化されました。

それ以前に建てられた中古のマンションには断熱がされていない、もしくは築年代により断熱性能に違いがある、と言う事です。

断熱性能の高い住宅で暮らすことは健康面や精神面に大きなメリッとなります。

また、光熱費の削減にも繋がり、快適な空間での暮らしは幸福感の向上にもつながる、と言われています。

新築マンションの価格が高騰する中、中古マンションの購入を検討する場合は、ぜひ、現状の断熱性能の確認、改修を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、窓にペアガラスが使われるようになったのは2000年頃からになります。

almaのつれづれ・・・

住宅購入の平均価格が1億円を超!? びっくりですね。

新築のみならず、賃貸価格も押し上がってきているようです。

一方で、高齢化や少子化による人口減、空き家や空室問題も深刻な時代となってきています。

住宅は余っているはずなのに、便利で快適な暮らしを求めると高額な資金が必要?、、と。

2025年4月1日からの省エネ基準への適合義務は新築に限らず改修(リフォームやリノベーション)にも適応されているのですが、住宅の多くが快適な暮らしを手に入れるにはまだまだ時間もお金もかかりそうですね・・。

これからも少しでもお役に立つような情報や知識を発信していきますので

宜しければ、また覗いてみてくださいね🎶

alma

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