交通事故より多い高齢者の「室内事故」50代から始めておきたい、住まいリフォームの安全対策
「高齢者の事故」と聞くと、交通事故を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、事故の多くは“家の中”で起きていることをご存じでしょうか。
転倒、つまずき、滑落、ヒートショック…。
毎日使い慣れているはずの住まいが、年齢とともに“危険な場所”に変わってしまうことも少なくありません。
だからこそ大切なのが、将来を見据えた、
事故を防ぎながら、無理なく・楽しく暮らし続けられる住まいへの工夫、準備が必要です。
室内事故を防ぐための改善ポイント4つ
今回は、
室内事故を防ぐための改善ポイント4つをご紹介します。
改善ポイント①「戸」(建具)
改善ポイント①「戸」(建具)― 開け閉めの負担を減らす
まず見直したいのが「戸(建具)」です。
「引き戸」にする事で動作が楽になるだけでなく、上吊り方式の引き戸にすると、戸も軽くなり、下が持ち上がる事により、空気の通り道にもなります♬

「引き戸」にするだけで、動作がぐっと楽に
開き戸は、
* 体を引く・押す
* 開閉スペースを確保する
といった動作が必要になります。
一方、「引き戸」なら横にスライドするだけ。
握力や腕の力が弱くなっても、無理なく使い続けられます。
さらにおすすめなのが、「上吊り方式の引き戸」
* 戸が軽く感じられる
* 床にレールがなく、つまずきにくい
* 下部が浮くことで、空気の通り道ができる
バリアフリー性だけでなく、風通しの良さという快適さもプラスされます♬
改善ポイント①「戸」(建具)は「引き戸」に、
さらに、「上吊り方式の引き戸」がおすすめ
改善ポイント②「段差」
改善ポイント②「段差」― 無くすだけが正解ではない
段差というと、「すべて無くした方がいい」と思われがちですが、実は一概にそうとは言えません。

あえて段差を活かすという考え方
わずかな段差を意識的に使うことで、
* 足を上げる
* バランスを取る
といった動作が生まれ、筋力維持につながる場合もあります。
危険なのは「わかりづらい段差」
問題なのは、
* 高さが中途半端
* 色が床と同化している
といった気づきにくい段差です。
この場合は、
* 段差部分に色を付ける
* 視認性の高い素材を使う
といった工夫で、注意を促すことができます♬
色の使い方にもひと工夫
アルツハイマー型認知症の方には、色によって注意を向けさせることが有効という報告もあります。
ただし、高齢になると青色系は見えにくくなるため、
赤・黄色・オレンジなど、コントラストの強い色を選ぶのがポイントです。
改善ポイント③「浴室」
改善ポイント③「浴室」― 事故が最も多い場所
室内事故の中でも、特に注意したいのが「浴室」です。
* 滑りやすい床
* 急激な温度差
* 立ち座りの動作
複数のリスクが重なる場所だからこそ、改善効果は非常に高いと言えます。

費用はかかるが、効果は長期的
浴室全体のリフォームとなると、
100万円前後かかることもあり、高く感じるかもしれません。
しかし、
* 転倒防止
* ヒートショック対策
* 介助が必要になった場合の使いやすさ
を考えると、長い目で見た安心への投資とも言えます。
改善ポイント④「窓」
改善ポイント④「窓」― 健康と安全を左右する開口部
最後のポイントは「窓(開口部)」です。
熱の出入りの多くは「窓」から
実は、
*夏:外から入る熱の約70%
*冬:室内の熱の約60%
が、窓を通して出入りしています。

窓の断熱性が暮らしを変える
窓の断熱性能を高めることで、
* 室内温度が安定する
* ヒートショックのリスク軽減
* 冷暖房効率の向上
といった効果が期待できます。
安全・健康・快適を同時に叶える、大切な改善ポイントです。
まとめ|「今」だからできる、住まいの見直し
室内事故を防ぐための改善ポイントは、
1. 戸
2. 段差
3. 浴室
4. 窓
の4つ。
すべてを一度に変える必要はありません。
「今の暮らし」「これからの暮らし」を想像しながら、
できるところから少しずつ整えていくことが大切です。
安全で、心地よく、そして楽しく。
そんな住まいづくりのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね♬
alma

