【高齢者の暮らし】住まいの配慮ポイント

暮らし

 

「高齢になってからの住まい」8つの大切なポイント 〜安心して暮らし続けるために〜

年齢を重ねると、暮らし方も少しずつ変わっていきますよね。若いころには気にならなかった段差や、冬の寒さ、夏の暑さ…。
それらが日々の暮らしの中で大きな負担になることもあります。

ここでは、「高齢になってからも自分の家で安心して暮らす」ために大切な8つのポイントをご紹介します。

ライフステージごとでの住宅(住まい)を考える

ライフステージとは、人の一生を年齢や節目となる出来事(ライフイベント)で区切り、それぞれの時期や期間(段階)のことをいいます。

  • 幼年期(0~6歳頃):下図では、1歳〜小学校入学前までの「幼児期」も含む
  • 少年期・青年期(7~24歳頃): 成長・学習の時期である「少年期」と進学や就職など生活環境が大きく変わる時期の「青年期」
  • 壮年期・中年期(25~64歳頃): 社会的活動が中心となり、結婚や子育てなど、多くのイベントを経験する時期。
  • 高年期(65歳以降): 退職後の生活で、心身の健康維持や生きがいづくりが大切になる。 

下のグラフは、ライフステージごとでの住宅(住まい) で過ごす時間」を比べたものです。 一般的に、高年期からの暮らしで「住宅(住まい)で過ごす時間」がグッと増えます

「住宅で過ごす時間が増える高年期」からの 暮らし・住まいはより豊かに、快適に過ごしたい。又、家族や大切な人には快適に過ごしてほしいですね。

 


1. 冬は暖かく、夏は涼しい住まい(温熱環境)

ポイントの1つ目は、冬は暖かく、夏は涼しい住まい(温熱環境)です。

身体の冷えや熱中症は、高齢者にとって大きなリスクです。
家の断熱性能を高めたり窓を二重窓にしたりすることで、外気の影響を受けにくくなります。
また、エアコンや床暖房などを上手に活用して、「家全体の温度差を小さくする」ことが大切です。

2. 人を招いたり、外出しやすい住まい(社会とのつながり)

ポイントの2つ目は、人を招いたり、外出しやすい住まい(社会とのつながり)

家にこもりがちになると、気分も沈みがちになります。
玄関まわりを整えたり、段差をなくすことで、外出の負担が減ります。
また、リビングにちょっとした「おもてなしスペース」を作ると、人を招くきっかけにもなります。
人と関わることが、心の健康につながります

3. 負担少なく快適に使える住まい(トイレ・浴室など)

ポイントの3つ目は、負担少なく快適に使える住まい(トイレ・浴室など)

トイレや浴室は、転倒や事故が起こりやすい場所です。
手すりの設置滑りにくい床材の採用など、安全面の工夫を。
また、将来的には介助が必要になることも想定して、少し広めのスペースを確保しておくと安心です。

4. コンパクトで行き来しやすい住まい(日常生活空間の合理化)

ポイントの4つ目は、コンパクトで行き来しやすい住まい(日常生活空間の合理化)

使う部屋をできるだけ(1階に)まとめたり寝室をトイレやリビングの近くにするなど、
「最小限の動線で生活できる間取り」にすることで、日々の移動負担を減らせます
掃除もしやすくなり、結果的に暮らしが整い、快適に!

5. 安全な日常生活(バリアフリー)

ポイントの5つ目は、安全な日常生活(バリアフリー)

小さな段差滑りやすい床夜間の暗さ…。
これらは、年齢とともに思わぬケガにつながることもあります。
スロープや手すりの設置照明の工夫など、「つまずかない・迷わない」安全な暮らしの設計が重要です。

6. 使いやすい設備が整っている(設備の導入・更新)

ポイントの6つ目は、使いやすい設備が整っている(設備の導入・更新)

キッチン、給湯器、照明などの設備も、年齢に合わせて見直ししたいものです。
たとえば、IHクッキングヒーターは火を使わず安全。
自動給湯人感センサー照明など、「操作がシンプルで安心」な設備を選ぶことがポイントです。

7. ストレスを感じない住まい(光・音・匂い・温度など)

ポイントの7つ目は、ストレスを感じない住まい(光・音・匂い・温度など)

住まいは、五感で感じる「快適さ」も大切です。
自然光が入る明るい空間風通しのよい間取り静かに過ごせる防音性…。
また、室内のにおいや湿気対策も整えて、「心地よく過ごせる環境」を意識しましょう。

8. 豊かな住まい(ゆとりの空間)

ポイントの8つ目は、豊かな住まい(ゆとりの空間)

便利さ安全性だけでなく、心が満たされる空間も大切です。
お気に入りの椅子、緑の見える窓辺、小さな書斎や趣味コーナーなど
「自分らしく過ごせる場所」があるだけで、毎日が豊かになります。


まとめ

高齢になっても、「自分の家で暮らし続ける」ことは、多くの人の願いです。
ほんの少しの工夫や改善で、安心して快適に過ごせる住まいに変わります。

これからの暮らしを見据えて、
「今のうちからできること」を、少しずつ整えていければ、と思います。

今回は大きく「高齢になっても自分の家で安心して暮らす」ために大切な8つのポイントをご紹介しましたが、引き続き、より具体的に この8ポイントを掘り下げていきたいと思います。

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